ニイガタ・ガイスリンガー継手は,当社がオーストリアの弾性継手専門メーカーであるガイスリンガー社との技術提携に基づいて製作している高性能吸振弾性継手です。
 本継手は入力側と出力側の間に特殊設計された板バネを使用して高い弾性を得ると同時に,内部に油を充満させることにより大きな減衰作用をもたせた,きわめてすぐれた性能をもつ弾性継手であり,またダンパとしても使用できます。
 昭和43年3月生産開始以来すでに,8,000台あまりの生産実績を有し,各ユーザより多大な好評を博しています。

 特 徴
   
 1. すぐれた弾性 
 本弾性継手の生命ともいえる,捩り方向のバネ常数が小さく,また内部のスプリングブロック数を変えることにより,容易にバネ常数を変化させることができます。
 2.すぐれた減衰性能 
 継手内部に充満している潤滑油の吸振作用により,ゴム継手等の他形式継手にくらべ,はるかに大きな振動減衰性能を有しています。
 3.小形・コンパクトな設計 
 トルク伝達機構には金属製板バネを使用し,非常にコンパクトに配列されているため,ゴム継手・流体継手等にくらべて小形になっています。 (このため大容量継手でもあまり大きくならないので,比較的容易に大容量継手の取付が可能です。)
 4.すぐれた耐久性 
 主要部が金属製であるため,ゴムのような老化現象がありません。 また熱,油沫当にる影響もなく,すぐれた耐久性を示しています。
 5.確実な出力伝達 
 流体継手にみられるスリップがありませんから,継手部での出力損失が僅少です。
また,入出力側の回転速度が同一なので,被動側で必要な回転速度を駆動側の回転制御で簡単に得られます。  


 構 造
内周部 外周部 スプリングブロック 潤滑油
 
 本継手は内周部と外周部とに大別されます。通常内周部が被駆動軸に外周部が駆動軸に取付られますが,被駆動軸・駆動軸を逆に取付けることも可能です。
 
 内周部はインナースターと称する軸からなり,スプリングブロック先端がはまり込む溝がスプライン状に設けられています。
 
 外周部は締付リング,テーパリング,中間ピース等から構成され,締付リングがちょうどおけのタガのような役目をして,スプリングブロックの根元と中間ピースの根元をしっかりと締付け,スプリングブロックを外周部に固定しています。

 スプリングブロックは本継手の生命であり,常に細心の注意をはらって高い精度と信頼性とを有するように製作されています。
 スプリングブロックは,根元が外周部に固定され,先端が内周部にはめ込まれて自由支持されることにより内外周間のトルクを伝達します。
 なお,スプリングブロツクには,一定回転方向用の非対称のもの(小容量継手向),両回転方向用の対称形のもの(大容量継手向)の2種類があります。
 
 継手内にみたす潤滑油はSAE#30相当のものを使用し,インナースター中心部の油溜りを通して被駆動側または駆動側機械から油圧0.29~0.49MPa(3~5kgf/cm2)の潤滑油を供給します。この潤滑油は継手内部を循環して供給側に戻るようになっています。

インナースター

継手外周

スプリングブロック